著者: 渡辺 容子
タイトル: 左手に告げるなかれ

第42回乱歩賞受賞作ってことで、何人もの方が書評等を書かれていると思いますがちょっと酷評になってしまいました。

 まずコナンの少年探偵団のような興味本位の捜査から始まり、コンビニ業界の社会問題を取り上げた小説に変わり、終盤には怪人20面相が出てきたと思ったら最後は正義が勝った。どうせなら、最後は迷宮入りににしても良かったような気もするけど。
 犯人の動機がいまいちであり、主人公の八木薔子がどうしてそこまで探偵の物真似をしなきゃならないのかしっくりこなかった。

 渡辺容子の推理小説で「斃れし者に水を」はすごく良かったと記憶してます。