著者: 江川 達也
タイトル: 江川達也の超・常識的生き方―失敗してもクヨクヨするな!

 漫画家である著者が自分の人生論を説いたものである。
 失敗は最良の教師、ピンチに燃える、モチベーションの発掘、熱意という突破力とかという章があるが、僕にとって「もっと頑張れ、もっと頑張れ」って聞こえてきて、また鬱病になりそうな気がしました。
 僕のような鬱病あがりとかまだ鬱病の人は読まない方が良い本です。
 健常者にはたぶん為になります。



著者: 渡辺 容子
タイトル: 左手に告げるなかれ

第42回乱歩賞受賞作ってことで、何人もの方が書評等を書かれていると思いますがちょっと酷評になってしまいました。

 まずコナンの少年探偵団のような興味本位の捜査から始まり、コンビニ業界の社会問題を取り上げた小説に変わり、終盤には怪人20面相が出てきたと思ったら最後は正義が勝った。どうせなら、最後は迷宮入りににしても良かったような気もするけど。
 犯人の動機がいまいちであり、主人公の八木薔子がどうしてそこまで探偵の物真似をしなきゃならないのかしっくりこなかった。

 渡辺容子の推理小説で「斃れし者に水を」はすごく良かったと記憶してます。




著者: 宮下 博之, 集団トプラ
タイトル: 堤義明の逆鱗にふれた清二の野望

 たぶん20年近く前に出版された本です。
 異母兄弟の堤清二と堤義明の骨肉のビジネス戦争を紹介したノンフィクションです。
 この本の中で堤兄弟の幼年時代から父親からの帝王学、経済学を紹介しており、その帝王教育があってあのような西武グループがあるんだと感動して読んだ記憶があります。
 言い換えれば、帝王教育は独裁学であり、それゆえ今回のような事件に発展したと納得。



著者: 高井 伸夫
タイトル: 上手に人を辞めさせたい

 恐いタイトルの本です。
 こんな本もある、って事だけでも覚えておくと良いと思います。
 内容はタイトル通りですが、本書の第4章には「裁判沙汰にならないように」「解雇のスケジュール」「まずは解雇勧告から」というタイトルを見るだけで鳥肌が立ってくる。
 内容も恐いです。
 明日は我が身・・・かも。



著者: 小林 光恵
タイトル: 進め天然ぼけナース

 元看護婦である著者のエッセイ。
 看護婦時代だけに限らず、子供の時から今に至るまでのエッセイである。
 タイトルに「天然ぼけ」ってあるが内容は結構天然が入ってる、って感じると思います。
 
 ちなみに、この本は表紙の絵とナースという響きにつられて買ってしまいました。
著者: 藤原 宰太郎
タイトル: 世界の名探偵50人―あなたの頭脳に挑戦する

 シャーロックホームズ、明智小五郎、ポアロら世界の名探偵50人が登場し、彼らから推理問題が出される。なんかインチキっぽいのもあるが結構面白く楽しめる。
 ちなみに、変わったところでは銭形平次とかアルセーヌ・ルパン、007も登場する。彼らも探偵でしたっけ?
 また、50人の探偵の素顔の紹介、推理小説の掟等の説明もあり推理小説を読むうえでの参考になると思う。



著者: 一校舎国語研究会
タイトル: 日本・名著のあらすじ―精選40冊

 夏目漱石をはじめ森鴎外、太宰治等の近代文学30冊と古事記、今昔物語集などの古典文学10冊について、あらすじが書かれている。
 名著と言われるものは学校で習った本ばかりで、あらすじも初めて知ったものがほとんどである。
 ちなみに、これらの作家はうつ病とかの精神障害者ばかりのような気がするけど気のせいですか。
 あらすじ以外に「知ったかぶりデータ」ってのがあり、そこだけ読んでおけばいつか誰かに自慢できるかもしれないです。


著者: 和久 峻三
タイトル: 失踪宣告

 法廷を舞台にした推理小説です。
 失踪した夫と失踪宣言し再婚した。しかし元夫が戻ってきた。このままでは重婚になってしまう。
 著者の和久峻三は現役の弁護士だけあって、法廷での裁判官と検事、弁護士とのやりとりには手に汗を握った。(実際の法廷は見た事無いので分からないが・・・)

 この本は文庫本を古本屋で買ってきました。50円でした。安い。 
 図書館で借りればタダだからそんなもんなのですか・・・。



著者: 飯塚 訓
タイトル: 墜落遺体―御巣鷹山の日航機123便

かれこれ20年も話です。
1985年8月12日に日航機が長野県と群馬県の県境の山中に墜落したことは記憶にある方もみえると思います。
墜落の一報から警察、医師、看護婦などが遺族との連日の遺体確認作業など過酷な作業を綴った手記です。
著者は、警官を退官したとき、この時の状況をまとめ上げられたようです。
遺族の悲しみ、身を粉にした医師、看護婦の働きぶりには目頭を熱くさせられました。